どうぶつ医療コラム

マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

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先日、体調不良のネコからの咬傷歴のあるヒトがSFTSを発症して亡くなった事例(ネコからの直接感染は証明されていません)が報告されたことや、最近、発熱等が認められた飼育下のネコちゃんやワンちゃんからSFTSウイルスが検出されていることを受けて、厚生労働省から各機関へ注意喚起がなされました。

それを受けて当院でも情報を一部共有するべきと考え、ホームページ上でお知らせいたします。なお、詳細は厚生労働省のホームページに記載がありますので、以下のリンクからご確認をお願いいたします。

ただし、以下の厚生労働省のホームページにも記載があるように、ネコちゃんやワンちゃんといった飼育動物たちから直接ヒトへSFTSウイルスが感染することは証明されておりませんので、現段階では、飼育動物たちからヒトへ感染するものだと解釈せずに、飼育動物たち自身もヒトも様々な経路から感染の可能性があるので注意が必要とご理解いただけるようお願いいたします。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

4月ころから、当院でもマダニを除去する処置を施す機会は多く、比較的身近な場所にマダニの発生があるようです。通常、ヒトも動物も山や川の草むらでマダニ被害に遭うことが多いのですが、最近は長野市内の通常のお散歩コース(いわゆる「その辺」)しか行かないワンちゃんでもマダニをつけて来院されることがあり、念のため、外に行く機会が少しでもある場合は、マダニ予防をしている必要がありそうです。

また、ネコちゃんも外に行くことがある子はマダニ予防を実施しておくと安心です。ネコちゃんは山や川にはあまり行かないかもしれませんが、ワンちゃんよりも行動範囲が草むらに向かうことが多いため、マダニに寄生されるケースがあります。

これからのレジャーの季節、山や川にワンちゃんと一緒に行かれる場合はもちろんのこと、外を行き来するネコちゃんがいらっしゃる場合、お外の動物(地域猫や野生動物など)と触れる機会がある場合など、ヒトと動物たちが安心して生活するために再度マダニ予防を考え直す必要が出てきています。当院では、マダニ予防・除去の相談も随時受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

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