梅雨に入りましたが、まだ涼しい風が吹くこの時期は、ワンちゃんのお散歩も楽しいですよね。そこで、雑草が生い茂るこの時期に多い「草芒(くさのぎ)」に注意していただきたく、掲載を許可していただいたワンちゃんの画像とともに少し解説させて頂きたいと思います。また、当院スタッフの一茶を参考に注意点も上げさせていただいておりますので、参考にしていただければ幸いです。(ご覧いただくデバイスによって画像の大きさがまちまちで、ご覧いただきにくいかもしれませんが、ご了承ください。)
「芒」はイネ科植物に形成される比較的硬い棘状の突起のことを示すようですが、これがワンちゃんに(ときおり外出する猫ちゃんにも)悪さをすることがあります。
今回のワンちゃんは、お散歩後から、しきりに左目を気にするようになり、まぶたが腫れてきたことを主訴に来院されました。
本人が左眼を気にする程度と腫れ具合、お散歩コースとその後の急発症から、この季節は異物混入を疑い、各種眼科検査ののちに点眼麻酔下で結膜嚢内を検索することにしました。
その結果出てきたのが、中央にある「草芒」でした。左の点眼薬は点眼麻酔薬、右はまつ毛等の処置に使うピンセットで、今回結膜嚢内を検索するのに使用した器具です。
当院スタッフの一茶のお散歩コースをモデルに、注意点をお伝えさせていただきたいと思いますので、写真を参考にしていただければ幸いです。
①道端には沢山の「芒」があります。
②草むらにはもちろんマダニの危険もあります。
③一茶の視線の先には蛇の抜け殻があります。草むらで臭いを嗅いでいると急に「バクっ」と噛まれることもあります。
① ② ③
しっかりと見守ってあげながら、お散歩を楽しみたいですね。