2月に実施された第一回愛玩動物看護師国家試験の結果、当院スタッフが皆合格しましたので、当院ホームページの「当院について」のスタッフ項目を国家資格である「愛玩動物看護師」に統一しました。今後、愛玩動物看護師の職務のイメージが関係省庁から発表されていることから、それに照らし合わせて当院でのスタッフの職務内容も少しずつ変えていきたいと考えています。
まずは、環境省から公表されている愛玩動物看護師の業務範囲範囲イメージを参考にしていただきたいと思います。
国家資格になることで、今までの一般業務や動物の保定(検査や処置のために動物の動きを制限すること)などに加えて、獣医師の指示の下、採血、投薬(経口投薬、皮下点滴など)、マイクロチップの挿入、カテーテル採尿などの診療行為を行うことができるようになりました。
今まではこれらの診療行為を獣医師が行っていましたが、今後、獣医師と愛玩動物看護師がそれぞれの資格特性を活かして、こうした診療行為を実施することで、円滑に診療できるようにしていくことが求められています。
そこで当院では今後、診察室がうまっている場合や診療を待っている飼主様・動物がいる場合、検査や処置を手分けして実施する場合などに、検査や処置を院内の処置室で愛玩動物看護師が実施させていただくことがありますので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
今年度から新しく動き出した国家資格ですので、業務範囲の解釈などをめぐって、今後変更点や改善点が多く出てくることが予想されます。今後も業務範囲の解釈はしっかりと追っていきたいと思います。
こうして少しずつ変わる点があると思いますが、当院では、愛玩動物看護師の有資格者の発展と動物医療の発展、何より動物たちとヒトのより良い生活のために、診療業務を行っていきたいと考えておりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。