どうぶつ医療コラム

マダニ予防は早めのスタートがおすすめ!春はマダニが活発になります

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こんにちは。獣医師の出岡です。

3月に入ってから暖かい日が多くなり、全国的にも桜が咲き始め、春本番といった雰囲気です。わんちゃんの飼い主さんにとって春といえば…フィラリア予防と共にマダニ予防のシーズンです!マダニは吸血昆虫で、ウイルスや細菌などの病原体を運び、動物から動物へと感染を広げる厄介な生き物です。ただ、マダニは体にくっついた時点では非常に小さく、吸血開始から数日経ってようやく発見に至ることが多いです。吸血時間が長ければ長いほど、マダニ体内の病原体が動物の血液に注入されるリスクが高まります。

一度病気にかかってしまうと、動物が苦しむのはもちろんのこと、治療にはお金と時間がかかります。一方、予防は月に一度予防薬を投与するだけで完了します。マダニがくっついてから慌てるより、先手を打って予防しておくのがおすすめです。

当院でご用意できるわんちゃん用のマダニ予防薬には、食べるタイプと皮膚スポット薬の2種類あります。これらの薬はマダニが吸血してから6~48時間以内に駆除し、1カ月間効果が持続します(製品により駆除するまでの時間は異なります)。食べるタイプはフィラリア予防も兼ねているので、一石二鳥です♪予防期間は3月中旬~4月上旬頃からスタートし、12月ごろまで続けることを推奨しています。すでに今年3月に入って長野市内でわんちゃんにマダニがくっついていたという目撃情報が入っています。春と秋はマダニが活発になるため、今の時期は特に注意が必要です。

普段のお散歩では草むらに入らず感染リスクが非常に低い子でも、ドッグランやキャンプ場など自然の多いところへ出かける機会があれば、その時だけ予防薬を投与するのもおすすめです!おうちの庭でマダニに吸血されるケースもあるので、ご注意を。

また、わんちゃんに限らずお外に出る猫ちゃんもマダニ予防をおすすめしています。猫ちゃんには皮膚スポット薬をご用意しています。わんちゃんと同じく、月1回の投与を春~秋まで続けることでしっかり予防できます。

ただ、残念ながら、予防薬を投薬しているのに数日経ってもマダニがくっついて取れない…というケースもまれにあります。そのため、散歩やお出かけの後にはマダニがついていないか確認いただき、もしもマダニが吸血しているのを見つけた場合は早めのご来院をお願いします。

まだマダニ予防を始めていない方も、早めのスタートをおすすめします!当院までお気軽にご相談くださいね。

▼マダニ対策については、こちらもご参照ください。

過去の記事:「マダニ注意報発令!」

犬のマダニ対策について|ノミダニフィラリア.com (n-d-f.com)

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