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肥満は万病のもと!もしかしてうちの子、太り気味?

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こんにちは。獣医師の出岡(いづおか)です。

HPを通じて、飼い主の皆様に動物たちの健康と病気について紹介していきます。2週に一度のペースを目指して更新する予定なので、よろしくお願いいたします。

 

さて、第1回目は「わんちゃん・ねこちゃんの肥満」についてお伝えします。

当たり前かもしれませんが、飼主の皆様が動物病院に来院されるタイミングは、健康診断や予防接種を除き、「下痢が続いている」「耳を痒がっている」あるいは「骨が折れてしまったかも」など、病気や怪我の恐れがあるときだと思います。一方、「うちの子、太っているんです」との主訴で来院される方はほとんどいらっしゃいません。しかし、私が獣医師として皆様にお伝えしたいのは、満は病気であるという意識を持ってほしいということです。肥満との関連が示されている疾患は多く、例えば、

・糖尿病

・関節疾患(関節への負荷が大きくなるため)

・尿路系疾患(おもに猫で、トイレに行きたがらなくなることによる膀胱炎など)

・呼吸器疾患(脂肪が気道を圧迫することによる気管虚脱など)

などなど。すなわち、肥満を治すことで、多くの病気を防ぐことができるといえます。

ぜひ、「うちの子は病気(肥満)ではないか?」と見直していただき、わんちゃん・ねこちゃんの健康増進につなげてください!

 

そこで、おうちでも簡単にできる体型チェックの方法をお伝えします。

人間では身長と体重から計算するBMIという指標がありますが、その犬猫バージョンともいえるのが「ボディコンディションスコア(BCS)」という指標です。品種によって適正体重は様々で、さらに品種が同じでも個体差があるため、見た目と身体の触れ方によりスコアを付けていくものです。

 

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(図:ロイヤルカナン ジャポンより提供)

 

上図のように、動物を見て・触れたときに

〇腰のくびれがあるかどうか

〇肋骨に触ることができるか

といった判断基準でスコアを付けます。長毛種の子は見た目では分かりづらいので、触り心地で判断します。上図のように9段階で評価を行う場合もございますが、当院では5段階評価をしており、BCS3/5であれば標準体型、4/5以上であればやや肥満~肥満体型に分類しています。

 

スコアリングができたら目標体重を設定し、ダイエットのスタートです!

※肥満の原因となる疾患(骨関節疾患、犬の甲状腺機能低下症等)が隠れている場合もあるので、特に中高齢期の子については血液検査等を実施してからのダイエットスタートをお勧めします。

ダイエットのやり方としては、

①減量用の処方食に変更する

②体重変化に合わせてフードの量を減らしていく

③運動量を増やす

④代謝をUPするサプリメントを使う

などが挙げられます。

減量用の処方食を使い始める前に、今のフードのままで与える量を減らしてみるのも一つの手です。もしうまくいかなければ、繊維質を多く含むフードや代謝を上げる成分を含むフード等、減量に適したフードへの変更を考慮します。

そして、急にフードの量を厳しく制限してしまうとわんちゃん・ねこちゃんにストレスがかかってしまうので、体重の変化を見つつ徐々に減らしていくようにします。減量の速度は1週に1~2%の緩やかなペースが理想的です。また、おやつをあげる場合、その分フード量を減らすようにします。

 

以上、肥満の評価法であるBCSやダイエット方法について簡単にご説明しましたが、なかなか難しいところもあると思います。おうちの子が肥満かどうか不安な方、ダイエットがどうしても上手くいかず悩んでいる方!いつでもお気軽に当院までご相談にいらしてくださいね。全力でお手伝いさせていただきます!

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