どうぶつ医療コラム

動物のけいれん発作について

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最近、日中や夜間の時間外診療において「発作が止まらない」とのことでご来院される場合が増えています。発作には、全身がけいれんを起こしてしまうものから、意識はあるけれども歩けない、片足だけが動かない等、一般的に発作とは認識しづらいものまでありますが、時間外診療においては、全身性のけいれん発作を起こしているケースがほとんどです。

発作(特に全身性のけいれん発作)が止まらない状態が続けば、発作性脳損傷が起きてしまい後遺症が残る場合があり、最悪の場合目を覚ますことなく亡くなってしまう場合もありますので、早い段階で発作を止める必要があります。

動物の発作には、「特発性てんかん」や「症候性てんかん」、「おそらく症候性てんかん(潜因性てんかん)」といった分類がしばしば使われますが、発作が止まらない場合は、後二者である可能性が高いと言われています。発作の原因を探るためには、発作が起きた時の血液検査やレントゲン、尿検査、さらにはMR検査等が必要となります。原因がわかれば適切な治療が選択できます。

適切な検査・治療により、多くの動物たちは発作によるトラブルを未然に防ぐことができます。当院では発作持ちの動物に対して検査内容や治療方法、治療のタイミング等様々なご提案をさせていただいておりますので、万が一が起きる前にご相談ください。

また、発作が起きているときは見ているのがお辛いとは思いますが、時間を記録することと動画をとることがその後の貴重な情報となりますので、気に留めていただければと思います。

 

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